すべての「ITを教える人」に捧げる ITトレーニングの作り方

実は来月から1ヶ月間、PCインストラクターとして働くことになりました。
今授業について考えているのですが、やはり一人で考えていてもいいヒントが見つかりません。
そんなとき、ふと本屋に立ち寄って見つけたのがこちらの一冊。

この本、タイトルこそ「パソコン・インストラクター完全マニュアル」となっていますが、IT関連の講師やコンサルタント等、PCを使ったノウハウを伝える人なら是非読んで欲しい、興味深い内容になっています。
今回はこちらの本の1章「コミュニケーション」より一部ご紹介。

教師よりコーチに

PCインストラクターは、PCの操作方法を生徒に体得させなければなりません。
体得するには、やはり教師という立場よりコーチのような立場であるべきです。
「助言的な指導」で、学習のきっかけを作ってあげましょう。

質問を繰り返す

インストラクターをしている人の多くは、知識を伝えることを楽しんでいます。
何かを知って欲しいとき、インストラクターはついついすべての手順を伝えてしまいがちです。
ですが、それは時に生徒から考えることを奪ってしまいます。
本当に学びたい、知りたいと思ったとき、人は覚えて、学びます。
押しつけだけの知識では学ぶ意欲も減退してしまうのです。
そんなときはどうすればいいか。
「次にどうしますか?」という質問をしてあげるのです。
質問をすれば、生徒は理解しながら覚えることができます。 この方法は、覚えやすいだけではなく、生徒の知識を伸ばして自主的に学ぶ意欲を育むこともできるのです。

再帰的な質問をする

自主性を伸ばす質問の一つに、再帰的な質問をする、という方法があります。 これは
「印刷はどこからするのですか?」
と質問されたときに
「どこのメニューにあると思いますか?」
と、一度返す方法です。
再帰的な質問をすることで、生徒に一人で考え、答えを見つけてもらえるような狙いがあります。
この質問は生徒が少しでも多く考えるようにするためのものです。
反面、答えを教えたり、助けたりする事を拒否することでもあります。
使いどころに注意も必要です。

同じ言葉で返す

相手の言葉と同じ言葉で返すことも、良好なコミュニケーション法の一つです。
例を挙げましょう。相手が「グレーのボタンを押す」と言ったら、こちらも「そう、そのグレーのボタンを押してください。」と言葉を合わせます。 そのあとで、「ちなみに、そのグレーのボタンをXXと言います」というように補足するようにします。
こうすることで、相手の答えを尊重し、かつ、新しい知識を伝えることもできるわけです。

フィードバックをしやすい雰囲気を作る

効率的なトレーニングのためには、常に生徒からのフィードバックを引き出すことが必要になります。
フィードバックを得ることで、よりよいトレーニングをするための参考にし、生徒のために何ができるかを考えられます。
生徒からフィードバックを得たいならば、雰囲気作りがより大切になります。生徒とトレーナーが相互に信用していれば、正直な反応が返ってくるはずです。

簡単なアンケートも

フィードバックを得るために、簡単なアンケートをとる事も有用です。
アンケート内容は、以下の3点だけ。

  • 続けて欲しいこと
  • やめてほしいこと
  • 新しくはじめてほしいこと

この方法だと、生徒が恥ずかしがることなく、素直なフィードバックを得られます。

いかがでしょうか?

今回は、「パソコン・インストラクター完全マニュアル」の第一章より、僕が興味深かった箇所を抜粋してご紹介いたしました。
この本、「PCインストラクターのための本」と言うよりも、「人に伝えるためのtips」が詰まった一冊になっています。
ちなみにこの本は翻訳本なのですが、原題は「Complete Computer Trainer」だそうです。Amazonレビューを見ていると、「邦題のせいで損をしている」という意見がちらほら。僕も完全同意です。
タイトルをつけるなら何だろう。「ITトレーニングの作り方」とかでしょうか。これもイマイチか…?
試しにブログのエントリに「ITトレーニングの作り方」を入れてみることにします。

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