あなたの人生を取り戻せ!やりたいことができない人のための一冊「クラウド時代のハイブリッド手帳術」

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以前からずっと気になっていた「倉下氏のセルフマネジメント」。

いつもうまくスケジューリングしたり、プロジェクトを管理したり、新しいアイデアを書き出したりといった姿を垣間見ていた。
GTDも基礎からきっちり運用し、毎週欠かさずレビューを続けていた。

僕も、そんな彼の姿を見て、「彼のようにちゃんと自己管理しないといけないな」と思っていた。

だけれど、どうしても真似することができなかった。

なぜか。

同じことをやろうとすると、どうしても面倒に思えてならなかったからだ。

だけど、この本を読んで一気に印象が変わった。

面倒に思えたのは、自分の運用イメージが間違っていたからなのだ。

今回は、倉下氏の新刊「クラウド時代のハイブリッド手帳術」の感想をまとめてみる。

アナログとデジタルの特性を理解する

近年はスマートフォンも普及し、スケジュールやメモなどすべてをモバイル端末のみで管理している人も増えてきている。

そんな中、倉下氏はノートやメモとモバイル端末、両方を併用し続ける。

それぞれの特性を、徹底的に生かして仕組みを作るのだ。

では、改めてアナログとデジタルの特性を考えてみる。

アナログツールの特性

アナログツールに書いたものは「動かしにくい」。
一度書いたら移動しづらい。写真やスキャナでコピーはできるが、書いたものは一瞬で消すことはできないしそのままではワード検索できない。

しかし、瞬発力は尋常じゃないぐらい高い。
道具を取り出しさえすれば何の準備もなく書き出せるのだ。これほどまでに頭に負担がかからずに書き出せる道具はデジタルではなかなかない。

もう一つ、大きな特徴がある。
書いたものに心が残りやすいのだ。

心と一言でいったが、書いた文字から読みとれる「感情」だったり、書いたものに対する「思い入れ」だったり。

そういったものがアナログツールにはうつりやすい。

デジタルツールの特性

今度はデジタルツールの特性を考えてみる。

デジタルツールは、情報を動かしやすい。
コピー、移動も自由自在。データ化されているので検索することも比較的容易だ。

反面、テキスト情報だけ残すと感情的なものは残りにくい。
書いたものの勢いだったり、心情だったりはよほど工夫して残していかないとあっさり消えてしまう。

特性を理解して、適材を選ぶ

セルフマネジメントを考えるに当たって、自分を管理するツールを選ぶとき「どんなときになにを使うか」は重要なポイント。

それぞれの良さと特性を理解しておくことで、セルフマネジメントのツール選びがよりはっきりとしてくるのだ。

全体の流れを作り、そこで使いたいと思えるツールに徹底的にこだわる

人の臓器は一つではない。複数の臓器が複雑に絡み合い、絶妙なバランスで成り立っている。

セルフマネジメントも、一つのツールで完結できるほど簡単なものではない。

一つだけで完結させない、複数のツールを組み合わせて作る事で、「無理のない」「自分にあった」仕組みを作り出すのだ。

氏は、ツール選びには徹底的にこだわる。

自分が「使いたい」と思う、「愛する」と思えるツールを徹底的に使う。

もちろん、仕組みづくりでもっとも大切なのは全体の流れだ。
ここがしっかり考えられていなければうまく仕組みは回らない。

だけれど、その仕組みを回すためのツールが「使いたい」と思えるものでなければ、最終的には使わなくなり、あっさりと仕組みは破綻する

だからこそ、徹底的にツールにこだわり、「使いたい!」と思えるツールで仕組みを作る必要がある。

主体性を持ってスケジューリングをする

氏のスケジューリングは徹底している。

自分のやりたい、かつやるべき事を細かに羅列し、それをきちんとこなしていく。

その秘密は、様々な高度からスケジュールを俯瞰したり、その後にはレビューを欠かさないなど、技術的な面もある。

が、僕が最も重要だと感じたことは技術的な部分ではない。
そのスケジュールは「主体性を持っているか」ということだ。

おそらく彼はスケジュールはいっぱいだ。
きっと人から依頼された内容も多くあるだろう。

しかし、その中にかかれているものはすべて「自分がやりたい」と思っている事、「自分がやるべき」ことだけなのだ。

自分が本当にやりたい、やるべき事に向かい、それを本当にこなせるスケジュールを作る。

セルフマネジメントのスタートは、主体性を取り戻す事にある。

やりたいことができない人のための処方箋

と、グダグダと感想をつづってみたが、今まで読んだ氏の本の中で一番おもしろい一冊だった。

まさに「倉下忠憲ができるまで。」
彼のセルフマネジメントの秘密はすべてここにある。

もし、「いろいろやりたい事があるけれどいつも手を付けられない」「結局放置してしまう」のであれば、それはセルフマネジメントがうまくいっていないのではないか。

「セルフマネジメント、上手くできたら楽しそうだ…」そう思わせてくれるこの一冊。

「やりたいことがたくさんあるのに、いったい何をすればいいの!?」と思う方には、この一冊から入ることを是非おすすめしたいと思う。

あなたの人生を、取り戻せ。

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